CMSの概要と特徴:3.商用コンテンツマネージメント(商用CMS)

大体の場合、上記の汎用CMSの主な機能を備えつつ開発業者独自のシステム技術や特許技術を備えているCMSで有料で提供されるCMです。ほとんどの場合、クラウドシステムとして提供されており、バージョンアップや利用においてサポートがついているようです。
業種・業態に特化しているもの、企業・自治体向けのような大規模なコンテンツマネージメントシステムまで様々にあります。
料金についても、初期無料で月々の利用料がかかるものや、初期のCMSの料金が10万程度から数百万かかるものまであります。
主な特殊技術としては、ページごとの公開期間の厳密な時間管理、公開を承認する決済ワークフロー、サイト内リンク切れ防止・タグチェック機能、デザインの統一機能、アクセス解析機能、サブドメイン管理、携帯版・スマートフォン版作成機能、WEBアクセシビリティ機能、音声読上げ機能等様にあります。また、業種・業態を考慮したものとしては、不動産物件データベース等各種データベース、病院やホテル等の予約管理システム、引越しや車検等見積もりシステム、業種に対応した通販・決済システム等様々な特殊性があります。

活用のメリットとデメリットの推定

メリットとしては、業種・業態、規模に応じたCMSでありそのニーズにあった機能が付加されている点です。また、その事業者特有の機能を付加する場合や、仕様を考慮する場合においてもそもそもCMSを独自に開発できる能力を有する事業者であれば容易にカスタマイズもできるということになります。先進的な独自の技術や特許技術の対応も可能ですがCMSを開発・提供している事業者の開発能力次第で対応が可能となります。
また、サポートもほとんどのCMSが、利用指導や利用マニュアルやバージョンアップに対応しているはずです。

技術や運用上のデメリットは、自社のホームページに合致したCMSの採用を行った結果であればほとんどないと考えられますが、新たな機器やインターネットの環境に対応した開発に対応しているかどうかの課題があります。また、ホームページの発信はアクセス数が一般的な評価基準となりますのでアクセス増加の仕組みがあるかどうかも課題点です。

また、デメリットと言えるかどうかの問題はありますが、システムの利用が無料ではないということです。この点も、フリーのものを利用してカスタマイズに費用がかかる場合や管理費がかかる場合も考慮しなければなりません。
ホームページ作成を業者に委託した場合には、どのような方法でホームページ作成自体には、ホームページ作成費又は維持費はかかるものです。
数百万レベルのものは別にして、通常においてその費用が高いかどうかは人件費や時間削減等事業運営の省力化に繋がっているか、ビジネスであれば売上高や利益に対して十分な投資効果が得られたかという判断となります。

商用CMSも様々にあるため、採用においては、システムの開発コンセプトや機能・採用技術、運用サポート・バージョンアップ、価格等を十分に検討して採用する必要があります。
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