ウェブデザインの変化とウェブアクセシビリティ
2013年前後から、ホームページデザインの傾向が大きく変化し、日本を代表するサイトでも明確な変化を感じ取ることができるようになりました。
共通の変化として、ホームページのレイアウトの定型化・シンプル化、メニューデザインのシンプル化、白・グレー・青をベースとしたカラー選択などが見られます。
分かりやすい配置や特別な飾り等を使用しないシンプルなデザインで、メニュー文字などが見やすくなっているのが特徴といえます。
また、ウェブデザイン変化の大きな理由として社会的要求と発信効果の重視があげられます。
簡単に表現すると「アクセシビリティ」と「ユーザビリティ」を考慮した結果と考えられます。アクセシビリティは、高齢者・障害者を含む誰でも利用できることへの対応であり、ユーザビリティは使いやすく効果的であるということです。
色の使用(配色)について
基本配色は、3色系で 白黒系(白?灰色・黒)、青系(紺・青?水色)、茶系(濃い茶色?薄い・明るい茶色)です。
基本背景は、白又は薄い灰色で濃い灰色・黒の細い枠線の使用、プレートやアイコン等は、白黒系、青系、茶系の3色系の利用、赤や緑を使用する場合には必ず白背景又は白文字と合わせて利用されています。
この理由として、第一に考えられることは「カラーバリアフリー」です。
第二の理由として、「色の特性(効果)によるウェブカラーの対応」が考えられます。
操作時間が長くなると目に影響すること、また、視力への影響や色覚異常者の利用に対応していると考えられます。欧米の訴訟事情を考慮すると視力の悪化や色覚異常者の誤操作によるビジネス損失等の訴えにも万全を期しているように思えます。
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